ドイツ鉄道ニュース

　DBは1億2000万ユーロを投じて、ポーランドの鉄道車両メーカーPESA製の気動LLINK車を36編成導入する。20本は2両編成、16本は3両編成で、Sauer­land­の地域輸送に使用される予定である。

　407形 (Velaro D)の試運転がフランスに続いて、10月1日よりベルギーでも開始された。しかし、Velaro Dの営業運転については未だ発表がない状態である。

　Rostock S-Bahnでは12月のダイヤ改正からBombaridier製Talent 2、442形の使用を開始する。2014年4月までに全23編成が導入され、老朽化した2階建て客車を置き換える予定である。

　DB Systemtechnikはこれまで最高280km/hの性能を有する103 222を高速試験機として用いてきたが、MRCEより新たに182 506を購入した。182 506はVerkeehrsrot塗装に変更され、今後各種試験に用いられる予定である。
　なお、103 222の今後については明らかにされていない。

　高速新線Hannover - Berlinはエルベ川の洪水でStendal - Rathenow間で冠水し、6月10日より運休となっていたが、復旧工事が完成し、11月4日より通常運行に戻った。
　こりにより、Magdeburg経由の迂回を強いられていたICE-Linie 10 (Berlin - Hannover - Köln/Düsseldorf),、ICE-Linie 11 (Berlin - Braunschweig - Frankfurt (Main) - Stuttgart - München)、ICE-Linie 12 (Berlin - Braunschweig - Karlsruhe - Interlaken)、 IC-Linie 32 (Berlin - Hannover - Köln - Mainz - Stuttgart)は高速新線経由に戻り所要時間が短縮された。
　また、運行区間が短縮されていたIC-Linie 16 (Berlin - Hannover - Frankfurt (Main))、IC-Linie 77 (Amsterdam - Osnabrück - Hannover - Berlin) は再びBerlinまでの運転となり、EC-Linie 99 (Hamburg - Berlin - Wroclaw)はHamburgまでに運転に戻された。

　4月末にS-Bahn Stuttgartで営業運転を開始したばかりのBombardier製430形は、乗降用扉や折り畳みステップにトラブルが続発し、7月2日を以て運行停止に追い込まれた。現在、メーカーでの調整が行われているが、再度認可を得る必要があり、運行再開の時期は明らかにされていない。

　DBはBombardierに対し、地域輸送用の2階建て電車"TWINDEXX Vario"を18編成追加発注した。内訳は4両固定3編成、6両編成15編成で、発注総額は2億1600万ユーロである。
　これらは2016年12月よりAugsburg—Treuchtlingen—Nürnberg、Treuchtlingen—Ingolstadt—München間で使用される予定である。

　S-Bahn Leipzig-HalleはCity-Tunnel Leipzigの開通に合わせてネットワークを拡大し、 S-Bahn Mitteldeutschlandと名称を変更した上でDBの子会社により運行される予定である。車両もこれまでの2階建て客車編成からBombardier製Talent 2に変更される。
　8月18日からLeipzig - Leipzig/Halle Flughafen - Halle間でTalent 2の使用が開始された。S-Bahn MitteldeutschlandのTalent 2はメタリックグレーのオリジナルで塗装で、正面にS-Bahnマークが掲げられている。

　2011年初頭からNürnberg工場で行われていた全44編成のICE 2に対するリニューアル工事が8月中旬に終了した。この工事では内装が一新され、座席の交換や旅客案内用液晶ディスプレイの増設などが行われ、総工費は約1億ユーロである。
　DBは2016年から全64編成のICE 3のリニューアル工事を行う予定である。