ドイツ鉄道ニュース

　S-Bahn Stuttgartは300万ユーロを投じて423形60編成のリニューアルを行う。工事はPlochingen工場で実施され、具体的には車内設備の改良 (乗客用情報提供ディスプレイの追加、LEDライトのの設置、身障者対応設備の追加)、自己診断システムの改良などが含まれる。さらに塗装変更や車内デザインの変更 (2019年から)も予定されている。423形は引き続きS4/S6/S6/S60系統で使用される。

　Abelio Rail NRWはStadler Pankow製電車FLIRT 3を20編成導入する。これらは5両連接構造で、13編成は単電源式、7編成は多電源式となる。後者はオランダでの営業運転にも対応する。
　2016年12月からDüsseldorf – Emmerich、Wesel – Mönchengladbachの他、Emmerich – Arnheimにも投入される。単電源式の編成は座席定員259名 (うち1等32名)、多電源式は251名 (1等24名)、最高速度は160km/hである。

　DB Regio Oberbayernは高速新線を経由するRE “München-Nürnberg-Express”について2016年から12年間の運行権を獲得した。2016年12月からはチェコŠkoda Transportation製の新型車両6編成を投入する。これらは109E形電機と制御客車付2階建客車6両からなり、最高速度は190km/hである。

　チェコとポーランドの国境地帯からドイツを通過して北海に注ぐエルベ川が大雨の影響で4月以降ドイツ北部・東部を洪水を起こし、ドイツ鉄道にも甚大な影響をもたらしている。長距離輸送ではStendal付近で洪水の被害が大きく、高速新線Hannover – Berlinを経由するICEやICはMagdeburg経由の迂回を強いられ、所要時間が1時間程度延びている。DBは6月21日から発車時間を早める等、ダイヤの調整を行った。

　S-Bahn Hamburg GmbHは2018年12月から15年間のS-Bahn運行権を獲得した。S-Bahn HamburgはBombaridierに複電圧式新型電車60編成を発注しており、2016年から2018年にかけて導入する予定である。